戸松有葉の ショートショート1001作を目指す旅

ショートショートとAmazon電子書籍Kindle本販売の活動をしています。

ノーマル(シリーズ外)

1028 コメディとホラーは

彼は唸るのを止めると、自室の本棚に寄り、並べられた本の背表紙を指でなぞった。 以前はここに、ホラー小説が多く並んでいたのだが、それらは他所に収納され、今ではミステリやライトノベルが大半を占めていた。とはいっても、これは元に戻っただけであり、…

1027 奇妙な戦闘力

貧民街に、ただならぬ戦闘力を有する子供がいた。 この時代、戦闘力測定器が民間人レベルにも普及しており、余計なトラブルを事前に回避できていた。敵わないとわかっていれば喧嘩など最初からしない、異様に高いなら違法な武器を持っているだろうから通報す…

1026 恐怖心を与える能力ッ!

日常が壊れたあの日から、少年は高校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。 ……のだが、その刺客、「お前何歳だ」少年は思わず尋ねた。「な、何歳でもいいですっ!」 園児か小学低学年にしか見えない、…

897 天候を操る能力ッ!

日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。 「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそう…

ふさわしい動物名

ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。「浮かない顔をして、どうしたんだい」「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」 ナマケモノ。 「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」 案は色々と出た。 うじ虫、寄生…

お客様のなかに

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」 機内がざわつくなか、一人の男性が応じた。 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。「私と結婚してください」「喜んで」 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。 「お客様のなかに、…

お茶も飲み過ぎれば死ぬ

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」 彼は力説していた。 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる…

なろうユーザー失格

※本作は、「小説家になろう」時代に、ユーザー間で通じる内輪ネタとして投稿したものです。が、作者自身が気に入っており面白いので、こちらでも掲載することにしました。本ブログで1001作を目指すSSの数にはカウントしません。 +++ 恥の多いなろう人…

703 着信音を鳴いた

※一旦ボツにしたものからサルベージしてきたものです。※「小説家になろう」時代に、はてなユーザでもある、くにさきたすくさんの二次創作フリー宣言を受けて創作したものです。 ショートショート+ ショートショート+ 【タイトル】着信音を鳴いた 【本文】 …