戸松有葉の ショートショート1001作を目指す旅

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Twitter(ツイッター)140文字小説

1032 妹とチョコの食べ方(140文字小説)

小学五年生の妹がチョコレートを貪り食っている。 「お前はいつも食べ過ぎだ」 「食べやすいからね、つい」 え? 美味いからじゃなかったのか。 「チョコは噛まずに、口の中で溶かして味わうものだ。飴玉舐めるようにして食べろ」 「何言ってるの? 飴は固い…

1030 妹と飴と鞭(140文字小説)

小五の妹が疑問をぶつけてきた。 「飴と鞭って釣り合わないよね。飴じゃ鞭は我慢できないよ」 「昔は甘いもの希少で痛みはよくあることだったから、喩えとしてはそんなもんだろ」 だがうちの妹は納得せず、 「わかった! 糖尿患者でマゾなら釣り合うかも」 …

965 最強の剣(140文字小説)

剣は消耗品だ。すぐ補充が必要になる。そこで技術班は、絶対に折れず刃こぼれもしない剣を開発して、支給した。そのような頑丈な剣は、攻撃力という面でも優秀だ。 扱う兵士らは戦場で活躍し……たが、 「そんな性質持たせられるなら防具にしてくれれば無敵だ…

異性なんて星の数ほど(140文字小説)

友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。「女なんて星の数ほどいるんだから」「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。 肩を強く掴むように叩き…

妹と糸電話(140文字小説)

小五の妹が自宅で糸電話を作っていた。紙コップとタコ糸のシンプルなもの。 しかし友達は来ていないようだが……、まさか俺が相手させられるのか? 恥ずかしいわ、無理言うな。「あ、お兄ちゃん、ちょうどよかった。これ糸電話なんだけど、片方、アメリカまで…