戸松有葉の ショートショート1001作を目指す旅

ショートショートとAmazon電子書籍Kindle本販売の活動をしています。

1032 妹とチョコの食べ方(140文字小説)

小学五年生の妹がチョコレートを貪り食っている。 「お前はいつも食べ過ぎだ」 「食べやすいからね、つい」 え? 美味いからじゃなかったのか。 「チョコは噛まずに、口の中で溶かして味わうものだ。飴玉舐めるようにして食べろ」 「何言ってるの? 飴は固い…

1030 妹と飴と鞭(140文字小説)

小五の妹が疑問をぶつけてきた。 「飴と鞭って釣り合わないよね。飴じゃ鞭は我慢できないよ」 「昔は甘いもの希少で痛みはよくあることだったから、喩えとしてはそんなもんだろ」 だがうちの妹は納得せず、 「わかった! 糖尿患者でマゾなら釣り合うかも」 …

1028 コメディとホラーは

彼は唸るのを止めると、自室の本棚に寄り、並べられた本の背表紙を指でなぞった。 以前はここに、ホラー小説が多く並んでいたのだが、それらは他所に収納され、今ではミステリやライトノベルが大半を占めていた。とはいっても、これは元に戻っただけであり、…

1027 奇妙な戦闘力

貧民街に、ただならぬ戦闘力を有する子供がいた。 この時代、戦闘力測定器が民間人レベルにも普及しており、余計なトラブルを事前に回避できていた。敵わないとわかっていれば喧嘩など最初からしない、異様に高いなら違法な武器を持っているだろうから通報す…

1026 恐怖心を与える能力ッ!

日常が壊れたあの日から、少年は高校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。 ……のだが、その刺客、「お前何歳だ」少年は思わず尋ねた。「な、何歳でもいいですっ!」 園児か小学低学年にしか見えない、…

1001作目前、作品番号などについて

◯1001作目前 本ブログを始める前に、小説投稿サイトで1100ほど投稿し、そこから削って700ほどにしてから、本ブログの作数カウントが始まりました。1001作に再度挑戦という格好です。この記事の時点で、1001作目は目前となっています。 ◯…

965 最強の剣(140文字小説)

剣は消耗品だ。すぐ補充が必要になる。そこで技術班は、絶対に折れず刃こぼれもしない剣を開発して、支給した。そのような頑丈な剣は、攻撃力という面でも優秀だ。 扱う兵士らは戦場で活躍し……たが、 「そんな性質持たせられるなら防具にしてくれれば無敵だ…

時空モノガタリのコンテスト入賞について

初めて入賞した際、このブログで喜びを爆発させていたのですが、その後の入賞については何も触れていませんでした。今思い付いたので報告を。 その後、現時点までで二度入賞しています。計三回の入賞。(予選通過回数は数えていないのでわかりません。予選通…

KDP作家の如月恭介さんがアカウント強制削除された件で、Amazonに意見送りました。(追記あり)

タイトル通りです。以下メール。 * 私もKDPを中心に活動しているので、他人事ではないと思い、如月恭介さんのアカウントが強制削除された件について意見を送らせていただきます。なお、ご本人の談は以下のブログにあります。 如月恭介ブログ: 電子書籍関連 …

897 天候を操る能力ッ!

日常が壊れたあの日から、少年は学校からの帰宅さえすんなりさせてもらえない。 今も人気のない路上で、敵の刺客が道を塞いでいた。 「お前、すげえ異能得たそうだが、使いこなせなきゃ意味ねえよなあ」 少年は能力に目覚めてから日が浅い。刺客のほうはそう…

最近新作投稿してない件について

すみません、ここ最近新作ショートショートを投稿していません。 ひとつには、以前断り入れたように「電子書籍化の都合などで、非公開にした&最初から公開しないものがある」こと。 そしてひとつには、新作を書いてない(余裕がない)ことがあります。 ショ…

ふさわしい動物名

ある時ナマケモノのもとに、一羽の鳥がやってきて尋ねた。「浮かない顔をして、どうしたんだい」「実は俺、人間に不名誉な名前を付けられて」 ナマケモノ。 「酷い! それならこっちも、人間に名前を付けてやろうじゃないか」 案は色々と出た。 うじ虫、寄生…

お客様のなかに

「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいませんか」 機内がざわつくなか、一人の男性が応じた。 客室乗務員は頬が緩み、しかし真剣な目で言った。「私と結婚してください」「喜んで」 婚約を済ませると早速、乗務員は次の人を探した。 「お客様のなかに、…

自覚的な裸の王様(200文字)

王は美しい服を求めて、何度も作り直しを命じていたのだが、どうしても気に入るものが出来上がらなかった。「服では美しい私を際立たせることは不可能なのだ」 そう結論した王は、自らの肉体を美しくすることに努めた。徹底的に虐め抜き、鍛え上げる。完璧な…

鏡が頑なな理由

妃は鏡に問う。「鏡よ鏡、この世で最も美しいのは誰?」『それはお妃様です』 その答えに妃は満足……したりはせず、静かに席を立つと、ある物を持って戻ってきた。「違うでしょ!」 言いながら、紙製のハリセンで軽く叩いた。鏡なので割るわけにはいかない。…

異性なんて星の数ほど(140文字小説)

友人が失恋した。面倒だが慰めるために言う。「女なんて星の数ほどいるんだから」「星は多くても、全部遠いだろ! 彼女は俺の太陽だったんだ!」 酒をあおる友人。面倒ではあったが、ここは友のためだ、本腰を入れて悟らせてやろう。 肩を強く掴むように叩き…

お茶も飲み過ぎれば死ぬ

「健康的とされるお茶だって、大量に飲めばカフェインの致死量に達して死ぬ!」 彼は力説していた。 僕はその知識を持っていたので、何の驚きもない。 でも彼が続けた言葉には、多少驚きを覚えた。「だから俺が、お茶を飲み過ぎたら死ぬことを証明してみせる…

妹と糸電話(140文字小説)

小五の妹が自宅で糸電話を作っていた。紙コップとタコ糸のシンプルなもの。 しかし友達は来ていないようだが……、まさか俺が相手させられるのか? 恥ずかしいわ、無理言うな。「あ、お兄ちゃん、ちょうどよかった。これ糸電話なんだけど、片方、アメリカまで…

妹とリモコン

小学五年生の妹が、リモコンを片手に、首を傾げて言った。「これって何のリモコンだっけ?」 俺もよくある。どれがどのリモコンかわからなくなるんだよなー。「使ってみればわかるだろ」 ボタンをしばらく押して試していると、DVDのリモコンだと判明した…

雷がこわい妹(200文字)

うちの妹は昔から雷が怖い。 以前はよく、泣きながら俺のベッドに潜り込んできていた。 そんな妹も小学五年生ともなると成長するらしい。 今日は雷の音も一段と大きかった。頻度も高い。「お兄ちゃん」 夜、俺の部屋に来た妹。だが以前とは違う。「か、雷の…

電子書籍化に伴い

電子書籍化に伴い、新しい作はすべて非公開にしました。電子書籍販売になったらまた案内します。なお、過去に電子書籍になっているものもすべて非公開ですので、ご了承くださいm(__)m

ショートショート作数カウントが飛び飛びになっている件

現在(正確にはもっと前からなのですが)ショートショート作数の番号が飛び飛びになっています。非公開条件の公募作や後の電子書籍化に向けて非公開にしたほうがいいかなと判断したものがあるからです。今後も、同様にブログでは公開しないショートショート…

五十円の女神様

病院エッセイの、眼科通院です。ずっと片目見えません。前回治るのに四ヶ月ほどかかったのですが、それだけ過ぎても治りません。手術すれば強制的に治せるものの、一生残る後遺症その他があるため、あとぶっちゃけ手術代がやばいため、基本自然治癒まで手術…

ブログ統廃合のお知らせ

本ブログの他に、ふたつブログを持っていましたが、本ブログに統合します。「病院が割と面白いので体験談書いてみた」については最低限の記事をこちらに引越して、「長編短編エッセイ置き場」については、電子書籍があるのでそのまま廃止します。(そもそも…

カットした部分&第一部の整理

病院が割と面白いので体験談書いてみた: 第一部天使降臨編 作者: 戸松有葉 発売日: 2015/02/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 第一部天使降臨編は、「小説家になろう」時代からは別物というほど改稿して、大幅に削筆もしているのですが、今…

病院エッセイあらましを書いておいた

以下、「小説家になろう」からこのブログに来るまでの、概要。病院エッセイに書かれていなかったことやがっつり無視した部分もありますが、ともかくこれで合っています。 ・かつて警察から一年以上に渡る迷惑を被り、精神薬を手放せなくなっていた。なお、自…

時空モノガタリ(ショートショートコンテスト)入賞しました。

いやっったーーー!!! 時空モノガタリ入賞した! 選考者様ありがとう、時空モノガタリのこと知るきっかけになった「電子ショートショート作家」さん、ありがとう! ていうかツイッターにかまけて次の賞の全然進んでない。くっ、道を誤ったか! と、ついさ…

2ch盗作晒しスレをまた扱ってやるよ、喜べ

他人の足を引っ張るしか能のないクズどものたまり場、ヲチスレ。 小説家になろう時代にも、なろう盗作スレをネタにし返していたが、いつの間にやら俺が「殿堂入り」のテンプレ入りまで果たしていて、扱いたくてたまらなくなったので、改めてネタにしたい。そ…

なろうユーザー失格

※本作は、「小説家になろう」時代に、ユーザー間で通じる内輪ネタとして投稿したものです。が、作者自身が気に入っており面白いので、こちらでも掲載することにしました。本ブログで1001作を目指すSSの数にはカウントしません。 +++ 恥の多いなろう人…

703 着信音を鳴いた

※一旦ボツにしたものからサルベージしてきたものです。※「小説家になろう」時代に、はてなユーザでもある、くにさきたすくさんの二次創作フリー宣言を受けて創作したものです。 ショートショート+ ショートショート+ 【タイトル】着信音を鳴いた 【本文】 …